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離島医療支援センターとは
長崎県には、大小約600の島々があり、77の有人島があります。県の面積の40%が離島で、県人口の10%にあたる15万人が暮らしています。
医師不足による地域医療の崩壊が叫ばれて久しいですが、離島・へき地に至っては更に深刻です。
全国を募集に回りやっと来てくれた医師が、わずか1年〜2年で島を離れて行ってしまうこともあります。
離島診療所の多くは、たった一人の医師が病気や怪我の内容と程度を問わず、患者さんからの求めがあれば24時間診察対応をしています。
離島の医療を支えよう!という医師の情熱があればこそ出来る事かも知れません。しかし、その情熱が気持ちの休まる時間を与えず、医師自身の疲弊を招いていたとしたら・・・
かつて青洲会病院では、医師が退職し無医島となった離島を中心に、診療応援を行ってきました。しかし、診療応援にも限界があります。
そもそも、医師が退職せずに、少しでも長く島に居てもらうためには、どうすればいいのか?離島診療所の医師が、疲弊して退職してしまう前に、医師自身を支援しよう!
という思いから「離島医療支援センター」を立ち上げました。
情熱で頑張る医師も人の子。島のために!との情熱だけで踏ん張るには限界があります。
学会に出席して最新の医療知識を学びたい、家族や友人にも会いたい、などなど。
島のために頑張るためにも、一時島を離れ医師自身の心身共のリフレッシュが必要です。
青洲会病院は、リフレッシュ等により医師不在となった診療所に、離島医療支援センターから医師を派遣し、その間をフォローします。
現在では、長崎県の離島医療支援班の「しますけっと団」に登録し離島診療所の支援を行なっています。
平成18年4月「離島診療所勤務医師の負担軽減等を図り、当該地域の医療確保を支援する」ことを目的に、長崎県福祉保健部医療政策課離島医療支援班が実施主体となり「しますけっと団医師斡旋事業」が開始され、青洲会病院もこれに参加し活動しています。
定期的に医師が不在であったり、専門科の診療応援であったりする場合には、事前に協議のうえ業務委託契約を行い、応援診療を行っています。
@. 離島診療所の常勤医師が、学会出席や休暇等により不在になる場合に、管理者の市町から県の支援センターに
医師の斡旋を依頼する。(原則として勤務の1ヶ月前までに)
A. 県の支援センターは、青洲会病院へ日程及び可否を確認のうえ市町に斡旋する。
B. 青洲会病院より、代診の実施。